切ないながらも温かいラブストーリー「トッケビ」

トッケビは、韓国ドラマ史の中でも最高傑作と評される大ヒットドラマです。
放送開始直後から大きな話題となり、っ高視聴率を連発しました。
その年の主要アワードを総なめにし、韓国のゴールデングローブ賞とも呼ばれる百想芸術大賞も受賞しています。
主人公は不滅の命を生きるトッケビことキム・シンで、実力派俳優として知られるコン・ユが演じます。
コン・ユはコーヒープリンス1号店など数多くの作品で主演を務める俳優で、大人の色気をまとった高い演技力が魅力です。
キム・シンは高麗時代、英雄として活躍していましたが王の嫉妬から命を落としてしまいました。
そして、神の力によって不滅の命を生きるトッケビとなったのです。
そんなっ彼が恋に落ちるのは、女優のキム・ゴウンが演じる女子高生チ・ウンタクになります。
ウンタクは小さい頃に母親を亡くし、親戚の元に身を寄せていました。
親戚達から厄介者扱いされていますが、天真爛漫で笑顔の可愛い女性です。
実は彼女には、幽霊が見えるという能力がありました。
そんなある日、ウンタクは自分がキム・シンと出会い、トッケビの花嫁であることを知ります。
900年以上も昔に謀反の濡れ衣を着せられた武将キム・シンの想いは強く、成仏することなくこの世に留まっています。
処刑された時に使われた剣は今も胸に刺さったままで、それを抜くことができるのは花嫁だけです。
自分が花嫁だというウンタクに半信半疑のキム・シンでしたが、ウンタクが勝手に家に押しかけてきて同居生活がスタートしました。
しかも、そこには死神も同居していました。
彼の家臣だった男の子孫が、勝手に家を死神に貸し出してしまったからです。
死神は自分の名前を覚えていません。
過去の記憶は全て消され、感情表現もあまり得意な方ではないのです。
キム・シンはウンタクに振り回され戸惑いますが、徐々に惹かれていきます。
彼女にとっても彼の存在は希望の光そのもので、親を失って孤独だった人生に光が差し込んでいくようです。
ウンタクと過ごしているうちに、不滅の命を終わらせたいと思っていた彼の心は揺らぎ始めました。
また、死神の方もチキン店の店長サニーに恋をします。
携帯電話も持っておらず名前さえない死神は上手く立ち振る舞うことができませんが、サニーへの想いは強くなっていくいっぽうでした。
四人四様にそれぞれの恋心を自覚しますが、その恋は前途多難です。
トッケビの胸に刺さった剣を抜くことができるのは彼の花嫁だけですが、それを抜いた時にはこの世から命が消えてしまいます。
トッケビの見どころは何といっても、シンとウンタクのピュアで切ないラブストーリーにあります。
900年以上生き続ける不滅の命を持つという奇想天外なストーリーですが、丁寧に寝られたストーリーはとても自然で見ているうちに引き込まれていきます。
数奇な運命に翻弄されながら、二人は確かに愛を育みます。
序盤はコメディ要素もあり、笑えるところもたっぷりあります。
軽快なテンポでストーリーが展開されるので、時間が過ぎるのもあっという間です。
また、韓国ドラマというとドロドロの愛憎劇をテーマにしていることが多いですが、この作品は純愛をテーマにしています。
切なさの中にも温かさが感じられ、激しい愛憎劇ではなくても見ごたえは十分です。
一緒に生きていきたいという二人の気持ちが画面から伝わってくるようで、終盤につれて次第に切なさを感じる回が多くなっていきます。
涙なしには見られないでしょう。
それからキム・シンと死神との友情も見どころの1つです。
お互いに反発することも多いですが、深い部分で分かり合っている関係です。
男女の愛とはまた違った絆が見られます。

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